B…重量鉄骨
「重量鉄骨工法」は、主に大きなスパンの部屋などが必要な住宅や、準防火地域及び防災地域などの防火規制の厳しい地域
3階以上必要な住宅(住居兼集合住宅)など、木造住宅に比べ強度や防火性を必要とする場合などに用いられます。
その上、構造計算をする事が義務付けられているので耐久性の面でも信頼性は高いという事になります。
*重量鉄骨住宅のメリット | |
鋼材の強靭な性質を利用して軽量で安全性の高い建物が建てられます。 規格化された高品質の材料で信頼性が高くなります。 溶接技術の進歩により加工性が高くなりました。 |
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*重量鉄骨の家は地震に強い | |
鉄骨構造は強靭な鋼材を素材としているので力学的性能は非常に優れています。 特に3階建て以上の建物には地耐力に対して極めて有効な構造です。 2階3階の床にはコンクリートが流し込んであるので振動を効果的に抑えます。 |
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*間取り変更が自由にできる | |
重量鉄骨構造では、加重を最終的に受け持つのは柱だけになります。 それ以外の間仕切りや壁などにはチカラがかかりません。 そのため外壁には大きな開口部が可能となり、室内の間仕切りも自由に取り外し、取り付けが出来ます。 大きな開口部の部屋を作ったり、1階部分を事務所や車庫にも出来ます。 |
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*防火規制の厳しい土地や狭い土地の3階建てには最適な工法 | |
開口が狭く奥行きの長い敷地では、建築基準法の構造計算によると木造等の壁の量ではほぼ不可能になります。 でも重量鉄骨構造は十分に耐えることができるので、工夫をこらして納得のいく家が建てられます。 |
重量鉄骨の流れ
基礎工事 根切り後、掘削。 そして割栗石地業をし、強固にランマー等で突き固めます。 その上に割栗石地業の表面を固めるため、捨てコンクリートをします。 高さを基準に合わせてならしておきます。 |
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地中ばり配筋 捨てコンクリート面の地中ばり幅墨を基準にして配筋。 アンカーボルトを正確な位置にセットし賢固に固定します。 |
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基礎コンクリート打ち 配筋が終わると型枠が直線に通るように組み立て、コンクリートを型枠の隅々まで行きわたらせます。 基礎型枠解体・埋め戻し コンクリートが固定(状況によって変わりますが5日程度)されたら地中ばりの型枠を外します。 人力で埋め戻す場合は突き締めながら、機械で行う場合はコンクリートに損傷を与えないように注意しながら行っていきます。 |
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立上りコンクリート アンカーボルトの位置を確認しながら型枠を組み立てコンクリートを打ち込みます。 コンクリートが固定(状況によって変わりますが5日程度)されたら、型枠を外し埋め戻しをしておきます。 |
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ここまでが基礎工事です。
いよいよここから建物が建っていきます。
建て方 基礎の上に柱、柱の相互間をつなぐはりが建て込まれ立体感が出てきました。 |
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上棟式風景 一般に上棟式は建築物新築の場合、建て方の最終段階とし棟木を棟に上げられる段取りになった時に行われる儀式です。 鉄骨造の場合は主要構造部の建て方を終えてから行われます。 |
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2階床デッキプレート取付 床にしっかりと溶接で取り付けワイヤーメッシュを敷き込みます。 2階床コンクリート打ち コンクリートに隙間が出来ないように木ごてでならし仕上げます。 |
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屋根、野地板貼り 合板を貼り付けていきます。 その後、瓦桟を取り付け瓦を葺きます。 外壁にはサイディングが張られます。 |
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内部仕上げ サッシを取り付け、断熱材を入れ天井、ボードを貼り、ビニールクロスで仕上げます。 |
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完成 外構工事も平行して行われました。 |
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